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ブログ 花ごころ
柳・・・。
2007/11/21
自分のための稽古。
とても大切な時間です。
必ず、毎年何回かはお稽古するのは・・・柳。
寸胴に基本をいけたり、二重の立ち昇りにしたり。
やっぱり柳は大切だと、つくづく実感します。
池坊のいけばなは幅広い世界ですが、その中には「規矩性」のある花形もあるのです。
決まりのなかでの研ぎ澄まされた表現は、ある意味「厳しさ」や「究極」の中での「美」ではないでしょうか。
自由な中での表現とは一味違った達成感や、充実感が味わえるなんともいえない「妙」を感じる部分ですね。
とてもシビアな部分もありますが、どうしてもどうしてもクリアしたくなる難しさなのかもしれません。
よく「生花(しょうか)はごまかしがきかない」といわれます。
だからこそ、普段の精進が必要不可欠なのでしょうね。
普段はどんなに自由で、どんなに思いのままをいけていても、
「必ず基本に戻る」ということは、大切だな〜と実感します。
生徒さんに柳を教えていると、その方が徐々に上達してくるのがよくわかります。
さばき、ため、空間、奥行き、立体感・・・。
生花の基本のすべてが凝縮されてるからでしょうね。
池坊のいけばなは、確かな技術の上で最大の表現が可能になる世界だと思っています。
だからこそ、終わりなき稽古。
生徒さんたちと、たまにアレンジメントを楽しんだりします。
池坊のお稽古を重ねた生徒さん達の作品はみな、「躍動感」や「風情」を感じさせてくれるものが多いようです。
基本をしっかり身につけることで、その人の表現の幅が広がっているのでしょう。
コツコツ頑張ってみましょう。
パア〜っと広がる世界を味わえると思います。
自分自身のお稽古・・・・本当に大切。
繰り返し・・・繰り返し・・・・
明日は何本でいけようかな。
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