ブログ　花ごころ

• 風姿・・・。　2009/01/24
• 梅が枝に　ふりつむ雪はひととせに
  　　　二度咲ける花かとぞみる
  　　　　　　　　　（藤原公任　拾遺集）
  
  白の世界。
  
  我が家の周囲は雪景色。
  
  なんとも風流です。
  
  池坊伝書にも、白についての伝えがありますね。
  
  冬の色とされている白。
  
  景色を上品に彩ってくれます。
  
  豪雪地帯にお住まいの方々にとっては、
  風流よりもご苦労のほうが多いと思いますが、
  福岡では年に数回あるかないかの雪景色。
  
  ミニ花展の作品も、白を基調に雪のイメージを取り入れました。
  
  この極寒の雪を、しっかりと心に焼きつけて、
  これからの作品にも投影していきたいと思います。
  
  木々の緑は雪に隠れ、一見、色を失ったかのように見えますが、
  隠れた分、内包する力や想いを強さが際立つように感じます。
  
  降り始めた雪が、積もる雪となり、緑を覆い隠していく様は、
  それそのものが序破急に感じられ、ふと風姿花伝が心をよぎりました。
  
  秘すれば花なり
  秘せずは花なるべからず
  
  ただ・・・幽玄。