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ブログ 花ごころ
杜若。
2007/11/25
かきつ百態。
杜若は四季折々、その季節に応じた生け方があり
その変化は「百態」といわれています。
池坊いけばなにおいて、特別な花。
夏の瑞々しいかきつも大好きですが、私はこの時期の杜若に大変魅力を感じます。
枯れゆく葉、力を振り絞るように生きている。
そんなひたむきさを感じるからでしょうか。
「美しさ」というものは、いろんな美しさがあるんだと
あらためて気づかせてくれる花だと思っています。
四季折々といっても、ただ単に春夏秋冬というだけではなく、
もっと緻密で繊細な四季の移り・・・。
季節の瞬間をとらえるような・・・そんないけばなが池坊の醍醐味のひとつだと思っています。
杜若をいけていていつも感じるのは「人」
それぞれの年代に、その特有の魅力があり味わいがある・・。
一つとして同じ杜若がないように、人もそうなんだということです。
落ち着いた気持ちで花と向き合う時。
花との出会い、人との出会いに感謝する気持ちが生まれてきます。
杜若は永遠のテーマのような花・・・。
葉の一つ一つに味わいが・・・。
味わいを、もっと深く感じられるように
自らの感性を豊かにする努力をしよう・・・
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