ブログ　花ごころ

• 清流・・・。　2007/12/02
• 春なれや　三光鳥の啼き渡る
  　　せせらぎ清き　磯のうらやま
  　　　　　　　　　　　（島津忠秀）
  
  春を思わせるような穏やかな陽気。
  変わらぬ煙。
  
  磯から眺める櫻島は、とても好きです。
  正面からの表情とはまた違う、なんともいえない風情です。
  
  磯御殿の庭に流れる小川も、変わらずに清く・・・。
  
  時代は変わっても、変わらない景色。
  
  鹿児島への旅は、さみしさとほろ苦さを併せ持つ旅となりましたが、
  錦江湾の穏やかな青と、櫻島の変わらぬ姿に不思議な安堵感がありました。
  
  磯御殿のかえでは、見事に紅葉していて
  松の常の緑と、美しいコントラストでした。
  そこに父がいないのは、悲しくさみしいものでしたが、
  一つ一つをかみ締めるような、意義深い滞在となりました。
  
  磯御殿の裏には、小川が流れています。
  裏山の小川ぞいの一角に、今は高木となった一本のかえで。
  紅葉したそのかえでは、まさに紅葉一色の風情。
  素晴らしい色の変化を見せてくれていました。
  
  見上げる私。
  いつだったか、幼い頃父と見上げた木です。
  その時も、今日のように陽光が降り注ぐ日でした。
  
  これからも変わらず、思い出の小川のそばで
  美しい紅葉を見せてくれますように・・・。