華道家元池坊いけばな教室 花空間 +++渡辺伯櫻+++

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ブログ 花ごころ

  • 文字・・・。 2008/02/29
  • 母の本。

    面白そうだな〜と思って、借りました。

    母は読書が大好きで、いつも何かを読んでいます。

    「活字を読まないとなんだか落ち着かない」そうです。

    新聞も隅から隅まで。

    そんな活字好きを生かして、母は永年、新聞朗読ボランティアをしています。

    文字で伝わることって、なんともいえない「間」がありますね。
    目で読めることだけでなく、見えていないものを察しながら読み進むって楽しくて・・・。

    母から借りたのは、「篤姫」

    NHKさんの大河ドラマの原作本です。

    多少なりとも縁のある私達家族にとっては、懐かしさとほろ苦さとリアルさが入り混じった本です。

    行間を読む・・・って言葉がありますが、今の私達親子にとっては、
    もう会えない父の面影を、行間に探しているような。

    読み進みながら、「母はどんな思いでこの文字をなぞったのだろう・・・」と、
    いろんな思いが巡りました。

    池坊にも「伝書」があります。
    文字や絵図で伝えられる大切な秘伝ですが、
    その伝書も「書いていないことが大切」といわれますね。

    ・・・難しいな・・・と思ったものですが、
    その言葉の意味は、だんだんと・・・じわ〜っと実感していくもののようです。

    本当の意味で「合点がいく」時はいつになるのやら・・。

    でも「まだまだわからないことが、たくさんありそう・・」
    と感じさせてくれるのが、池坊の奥深い魅力なのでしょう。

    「篤姫」は上下巻。

    他の本とはまた違った意味で、文字のその奥にある何かを探しています。

    文字の端々に、桜島が描かれているような・・・。

    次に磯にいくのは、夏。

    磯の裏山に・・・・

    また行こう。