華道家元池坊いけばな教室 花空間 +++渡辺伯櫻+++

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ブログ 花ごころ

  • 角を曲がると・・・。 2007/09/10
  • いつもと違う道・・・。

    ふら〜っと通った道。
    公園の角を曲がると斜面に一面、萩の花。

    こぼれるように、うねるように・・・。
    それはそれは美しく垂れ咲いていました。

    草冠に秋と書くと・・・萩。
    まさに秋をあらわす花ですね。

    万葉集でも、かなりの数の歌が詠まれていますし、俳句にも。

    白露を こぼさぬ萩の うねり哉
            (松尾 芭蕉)

    時と花が合わさって、感動を生み出すのはいけばなに限らず
    文学の世界でも・・・。
    美しさへの目線は、いろんな角度があって尽きませんね。

    萩は万葉のころからある花だけあって、
    生活(?)にも密着していたようです。

    甘〜いおはぎ。
    秋のお彼岸のころは、萩の花が咲く頃なので「おはぎ」
    春のお彼岸のころは、ぼたんの花の頃なので「ぼたもち」

    秋のお彼岸のころは、収穫した小豆が柔らかいので、つぶあん。
    春のお彼岸のころは、もう堅くなっているので、こしあんに。

    同じようなあんこのお餅でも、季節によって呼び名もこしらえ方も違うって、
    なんだか面白いような・・・・風流を感じますね。

    つぶあんとこしあん。 どちらがお好みですか?
    ・・・・私は・・・どちらも大好き(笑)
    黄な粉がまぶしてあっても、いいですね〜
    あ〜、食べたくなりました・・・。
    おっと、花より団子になってますね。ついつい・・。

    わけている 庭しもやがて野辺なれば
           萩の盛りを わがものにみる
                  (西行法師)

    角を曲がって出会った萩は、まさに盛り。
    嬉しい出会いでした。

    いつもと違う道。

    また通ってみましょうか。

    おはぎを買いに?(笑)