文字サイズ
小
中
大
ブログ 花ごころ
街・・・。
2007/07/06
博多の街は、山笠の季節。
一年で一番活気のある季節です。
幼い日の思い出がいっぱいの街。
ビルが増え、車が増えて、趣はずいぶん変わったけど
路地のあちこちに思い出の足跡が・・・。
博多や天神の街って、融合の街だな〜って感じます。
新しいものと古いもの。
スタイリッシュなビルと、聖福寺などの名刹、古刹。
観光で訪れた友人を案内するとよく「不思議な街ね」と
いわれます。
キャナルシティのすぐ近くに山笠の櫛田神社があり、
天神のビルの谷間に水天さんが・・・。
しっかりプロデュースされたお洒落なレストランのすぐそばに、
年季の入った屋台がズラリ。
幼いころから、天神博多は庭のようだった私には
「不思議」という感覚はないのですが、よく考えると
いろんな要素が複合しているのですね。
私がかなり幼いころは、まだ天神地下街がなかったのですが、
できた当初は今よりもっと「おフランス」の雰囲気が強くて、
地下に入ると異国の地に来たような気分でしたよ。
大人になってからは、あの広いほうの通路の石畳に泣かされました。
歩くたびに、ハイヒールが石畳の間に挟まって、近くにある靴修理のお店に何度お世話になったことか・・・。
池坊のいけばなにおいて、「陰陽」「長短」「強弱」「粗密」「古今」「遠近」など、相反する要素が織り込まれますが、複合美、融合美が表現された作品を前にすると
とても心打たれます。
花材の取り合わせも、時に「出会い」といわれます。
人との繋がりもそうなのかもしれませんね。
自分とは異なった業界や、考え方の方々との出会いは
とても大切だと感じます。
異なった感性に刺激を受け、違う視点が得られるのはとても嬉しいな〜。
映像で、勇壮な山笠をご覧になるかたも多いと思います。
迫力満点ですよね。
あの迫力も大好きですが、私は山笠が終わったあとの
静寂の瞬間も大好き。
清らかな静けさですよ。
動と静。
風情をもった街が大好きです。
戻る
トップページに戻る