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ブログ 花ごころ
修練。
2009/09/06
一生懸命。
生徒さんたちが、ひたむきに生花に取り組んでいます。
ひたすら草木と向き合って、感触を確かめて。
初心者の方も、経験者の方にとっても、生花は難しさを克服する達成感のようなものが魅力となっているように感じます。
ひたすら「水際」と言い続けていましたら、
皆さんの水際が、細くすぐやかに整うようになりました。
最初は陰陽の法則や、役枝を覚えるので精一杯だった生徒さん達が、
風情を楽しめるようになってきました。
自分自身の経験からも、生花習得には相当の修練が必要だと感じています。
理論と感性。
それが交差するその先に、凛とした美しい生花があると思います。
何事も「簡単に」というのが主流になりつつある現代。
その中で、コツコツと自らの心と技を磨いておられる生徒さんたち。
手直ししながら、その上達ぶりを実感する毎日です。
生徒さんたちが必死になって取り組んだ作品を手直しさせていただく時は、
私にとって、とても神聖で厳粛な瞬間です。
生徒さんたちと共に、私自身も修練。
一つ一つを生徒さんたちと歩んでいきたいと思います。
ここしばらく木瓜のお稽古が続きました。
厳しい枝先に、はんなり可愛い紅の花。
厳しい修練の先にある嬉しい瞬間と重なりました。
大地に蒔いた種が、成長し充実して花を咲かせるように、
生徒さんたちの花の道が発展することを願っています。
一緒に頑張りましょう。
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