華道家元池坊いけばな教室 花空間 +++渡辺伯櫻+++

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ブログ 花ごころ

  • 銀河・・・。 2008/07/03
  •    日照香炉生紫煙
       遥看瀑布桂長川
       飛流直下三千尺
       疑是銀河落九天 
            (李白)

    もうすぐ七夕。

    今年は天の川が見えるでしょうか?

    探し物をしていて(いつも探してばかりですね)、
    漢詩の本を見つけました。

    探し物はほっといて、しばし李白の世界へ・・・(笑)

    李白を読むと、高校生の頃へと一瞬にタイムスリップ。

    いつも思い出すのは、先生の叫ぶような朗読!

    最初は「どうしてこんなに力が入ってるのかな?」なんて、
    こっそり思っていましたが(笑)
    壮大、雄大な李白だからこそなんだ・・・と、後になってわかりました。

    李白が大自然を詠むと、もうその真っ只中に自分が立っているような・・・
    そんな潔さやスケールを感じます。

    漢詩って、読解するのに苦労してしまうのですが、
    ひとたびその意味を理解できると、一気に大自然の世界へと引き込まれる感じです。

    李白が見たような瀑布をまだ直に見たことはない私ですが、
    直下へと流れ落ちる滝を、
    天の川が落ちてきたように感覚する李白のその感性によって、
    まさに今見たかのように思えてくる不思議さ・・・。

    何を見て、何をつかみ、何を受け入れ、何を感覚するか。

    いけばなにおいても大切なことですね。

    私には難しくてたまらない漢詩ですが、
    少しずつ理解できるようになったらいいな〜と思っています。

    久しぶりにあの先生の絶唱を聞きたいな。

    先生の声が、雲を晴らしてくれるかな。

    銀河の向こうまで。