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ブログ 花ごころ
秘すれば花・・・。
2007/07/31
秘すれば花なり 秘せずは花なるべからずなり・・・。
世阿弥の「風姿花伝」の一節。
あまりにも有名ですね。
世阿弥に関する本はいろいろ出ていますが、
「秘花」は切々と淡々とした描写という印象でした。
数奇で悲哀に満ちた人生が、滲み出すような・・・。
平凡でない人生。
天才といわれた人生の影。
だれもが経験するわけではない観阿弥、世阿弥親子の人生から滲み出てきた
「秘すれば花」という一節。
究極の芸の世界にいたからこそ、またその芸を極め保持する苦節があればこそ
生まれ出たことなのでしょう。
同じ人を描いた書籍であっても、著者によって全く違った描写で人物像・・・。
でも「秘すれば花なり・・・」は古今東西共通ですね。
いけばなにおいても、この「秘すれば花」は多大な影響を及ぼしているでしょうし、
また実際にとても大切。
先日「一枚の葉の向き」にとても苦心しました。
今思えば、秘すれば花を意識するあまり、秘せずとなっていたのだな〜と・・・・反省。
深い深い意味を持つ一節。
秘すれば花。
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