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ブログ 花ごころ
万葉。
2009/08/22
静寂。
水の音。
ラグビーの合宿サポートで、移動続きのお盆でした。
深い山の方角へと交差点を曲がると、幹線の喧騒が一気に静まり、
静寂の空間へと変化していきます。
柔らかな陽光が、木々の葉の間から降り注ぎ、少しひんやりした空気。
車の窓を開け、風を感じながらのドライブは、貴重なリフレッシュの時間となりました。
清流の近くに車を止めて、少しの間、川のせせらぎに耳を傾けたり・・・。
大自然。
この言葉を噛み締めるひと時でした。
合宿所は阿蘇と大分。
どちらも高地です。
福岡の街中よりも、ひと足早い秋の気配。
駐車場の立派な松の木(すごく良い感じの松でした!)を間近で見ようと近づくと、
その先の繁みに、萩の花が可憐に垂れ咲いていました。
福岡でもちらほらと見かけてはいましたが、大自然の中にある萩は、私の心を万葉の頃へと誘ってくれるような、そんな深い味わいの花でした。
秋の花は、春の花とはまた一味もふた味も違う移ろいを感じさせてくれますね。
遠く万葉の歌人達も、その季節の移ろいに心揺れて、
一句、また一句と詠んだのでしょう。
度々訪れる場所で、いつも新鮮な気持ちにさせてもらえるのは、大自然が育む万葉の力なのかもしれません。
はっきりとしたわけではありませんが・・・
何か・・・確かに何かを感じ取って福岡に戻ってきました。
これからの季節の作品のどこかに、この夏の思い出が刻まれていくんだろうと思います。
まずは垂れ咲く萩を・・・
月にいけよう。
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