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ブログ 花ごころ
年月・・・。
2008/02/06
梅の季節ですね。
立春を過ぎて、梅の蕾が一気にほころびました。
お正月にも梅をいけますが、里の梅がほころぶこの時期の梅は格別のようです。
苔木を用いて、立花新風体をいけてみました。
桜でも梅でも、苔木に出会うと重み、深みを感じます。
長い年月を経て、苔むす木へ・・・。
特に梅は瑞枝の勢いに新旧の鮮やかな対比を感じます。
長い歴史を有する池坊いけばなが今に続いているのも、
先人たちの弛まぬ努力と後進を見守る温かいまなざしがあってこそ・・・。
苔木から立ち上る瑞枝を見るたび、受け継がれてゆく池坊いけばなの真髄をみるような気がします。
「時間経過」を織り交ぜる池坊いけばな。
長い年月・・・。
嬉しいことも、悲しいことも・・・。
年月と共に混ざり合う。
池坊いけばなは、時空を超えるような気がしています。
太宰府の飛び梅のように、あっというまに現在と過去を行ったり来たり。
太宰府の献華祭が近づいてきました。
2月17日(日)、参進の儀は、太宰府駅から厳かに進みます。
回廊では180瓶を超える作品が展示されます。
長い年月を経た太宰府天満宮の梅は、今年も美しいことでしょう。
父との思い出溢れる太宰府。
美しい梅を、父もどこかで愛でているでしょうか。
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