華道家元池坊いけばな教室 花空間 +++渡辺伯櫻+++

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ブログ 花ごころ

  • 霜・・・。 2007/11/13
  • かささぎの渡せる橋に置く霜の 
       白きを見れば夜ぞ更けにける
                 (新古今和歌集 大伴家持)

    家の前の広い公園・・・。

    木々も年々大きく育ち、四季の移りをみせてくれます。

    周囲はまだまだ自然がいっぱい。

    今朝、公園の枯れ芝のところに・・・・かささぎ!

    白と黒のはっきりしたコントラスト。
    ちょっとぽっちゃりめ?(笑)

    間近でみたのは、初めてでかなり大きな鳥に感じました。
    鳴き声は時々耳にしていたのですが・・・。

    霜の降り始めるこの季節。
    思いがけず出会ったかささぎに、冒頭の歌を思い出しました。
    百人一首にもありましたよね。

    小学生から中学生にかけて、よく百人一首遊びをしていました。
    父が読み上げてくれていました。
    優雅な歌とは裏腹に・・・・ハードな百人一首!
    どうしても・・・この歌だけは・・・・なんてこだわりもありました(笑)

    いつの頃からか、百人一首をすることはなくなったのですが、
    いくつかの歌は、今でも懐かしく覚えています。
    意味もよくわからず、「音」で覚えていたという感じですが・・・。

    小学生の頃は、周囲にまだアスファルトに舗装されていない道も多く、
    朝一番に歩くと、ちょっと「ザクッザクッ!」という霜を踏みしめる感触がしたのを覚えています。

    今よりも自然を体感していた感じです。

    これからの季節、いけばなでも冬の表現が際立ってきますね。
    吹き抜ける北風の中に、ほ〜っとぬくもりが隠れているような・・・
    そんな作品を生けたくなる季節です。

    今朝出会ったかささぎは・・・・ツガイのようでした。

    どこかに巣があるのかもしれませんね。

    ちょっと木々を見上げてみましょうか。