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ブログ 花ごころ
声・・・。
2008/07/01
活字が大好きな母。
どこに行くにもバッグに本を忍ばせて・・・。
活字を読まないと落ち着かないようです(笑)
好きなことで、どなたかのお役にたてるなら・・・と、
20年近く新聞の朗読ボランティアを続けています。。
できるだけ聞き取りやすいようにと、読み方の練習。
そんな母の声が大好きです。
世間でいう所謂「美声」ではないものの、
ひたむきに何かを伝えようとする思いが伝わって・・・。
情報を伝える新聞の記事の構成は、どこか事務的なもの・・・。
けれど母が読むと、とてもリアルで温かみが感じられるのです。
幼い頃、眠りにつく前に母がよく本を読んで聞かせてくれました。
忘れられないのは「小鹿のバンビ」
母が涙声で読んでくれて・・・。
今の私が読書で感動を得ることができるのは、
その時の母の涙声が原点なのかもしれません。
父を亡くしてからは、母も少し声が細くなった気がしますが、
ボランティアの時の声は、明るくハリがあるように思えます。
だれかのお役にたてる・・・それは自分自身を支えることにも繋がるんだと、
そんな母の声を聞きながら、思いを新たにしました。
いけばなは観てくださる方全てのご感想を
受け取ったりできるわけではありませんが、
そっとそこにお花をいけておくことで、
知らないうちにどなたかの心を癒して差し上げることもあるのでしょう。
当番でお花をいけることが多いのですが、
もしもその作品によって、少しでも癒しを感じていただけるとしたら、
それは私自身の何よりの励みであり、支えだと思っています。
母は声で・・・・
私はお花で・・・
どなたかへ、この思いが届きますように・・・。
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